2004-02-26 第159回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
そうしたことを考えますと、いわゆるイラク国内で現在しばしば話題にされておりますような、いわゆる反米テロと言われるようなそうした行動は、南部地域におきましては比較的少ないわけですけれども、むしろ、構造的な社会経済的な問題、あるいは最近の経済的な停滞による失業者の問題といったような側面からの治安の悪化というものが懸念されようかと思います。
そうしたことを考えますと、いわゆるイラク国内で現在しばしば話題にされておりますような、いわゆる反米テロと言われるようなそうした行動は、南部地域におきましては比較的少ないわけですけれども、むしろ、構造的な社会経済的な問題、あるいは最近の経済的な停滞による失業者の問題といったような側面からの治安の悪化というものが懸念されようかと思います。
このバスラという地域は、アメリカではなくてイギリスが管轄をしている南部地域になりますけれども、比較的、スンニ・トライアングルと違いましていわゆる政治的なテロというものは少ない、経済的な困窮によって略奪やサボタージュというようなことはしばしば聞かれてはおりますけれども、いわゆる反米テロ活動というものはそれほど多いわけではございません。
三点目は、これはサマワは言われておりますように地域的にはシーア派の地域でございますので、これまでいわゆる反米テロといったような行動はそれほど見られなかったわけですけれども、しかし外国軍が駐留しているということになれば、これはその地域以外から、あるいはイラク以外からもそうした外国軍をねらったテロの集団が入り込んでくるという危険性もやはり増えるというふうに想定する必要があると。
六月十日には、アシュクロフト・アメリカ司法長官が、放射性物質を利用する汚い爆弾を使って反米テロ計画に関与した容疑で、アルカイダのメンバーと見られる米国市民を逮捕したと発表。フィリピンでは、十月二日から二十日までの間に、米兵一人とフィリピン人一人死亡、米兵一名とフィリピン人二十二名重傷の爆弾テロ事件に続きまして、四件で死亡者十六人、二百十一人の負傷というテロ事件が起こった。
ですから、自分たちのその憤りというものを自由に表現できないという、そういう中東の政治風土も一つの背景としてあってテロが行われるということですけれども、特に反米テロが起こるようになったのは九〇年代だと思うんですね。それは、湾岸戦争においてアメリカのハイテク兵器の威力を見せ付けられて、それに対抗し得るイスラム世界の手段とすれば、もうこれはテロしかないという結論に彼らは至ったと思うんですね。
現に、反米テロを支持あるいは正当化する人々を世界各地でつくり出し、パキスタンでは核配備を始めるなど、西アジアと中東諸国の政情を著しく不安定にさせています。 ここはとにかく、軍事攻撃をやめさせ、今回事件の処理とテロ根絶対策を国連の場に移すべきです。冷戦時代にはかなわなかった国連機能を強化する絶好の機会ではありませんか。 一方、小泉総理を初め日本の対応は出だしから間違っていました。
現に、反米テロを支持したり、あるいはデモをしたり、正当化する人々を各地でつくり出して、しかも、これは産経新聞の今月十四日付なんですが、パキスタンがインドに近い東部国境地域に核弾頭ミサイルの配備に動いたという記事もありまして、このように、攻撃が始まってから、西アジアとか中東諸国の政情を著しく不安定にさせていると思うわけです。